万里の長城とは、中国の歴代王朝が防衛のために作った城壁のことです。
「宇宙から見える唯一の人口建造物」と言われた立派な建物を見ようと、世界中からの観光客が後を絶ちません。
現在も、6,259.6キロメートルが残っており、とても迫力があります。
万里の長城は観光スポットがいくつもありますが、その中でも一番有名なのは、八達嶺(はったつれい)長城です。
今回はこの八達嶺長城までのバスでの行き方を紹介していきます。
どうしてバスを選ぶのがいいのか?
万里の長城までバスを利用するにはどうすればいいか?
など、まとめているので参考にして下さい。
<万里の長城へはどの行き方がベスト?>
万里の長城へは、バスだけでなく、タクシーや電車などを使っていくこともできます。
しかし、タクシーと電車はバスよりも料金が高かったり、融通が利かなかったりと、デメリットが多いです。
それぞれの移動方法について、料金やかかる時間など紹介しますね。
【タクシーを利用した場合】
万里の長城までは約1時間。
山の上にあり遠いので、1日貸し切りタクシーを使うのが一般的です。
1日600元~1000元ほどかかり、他の交通手段と比べるとかなり高額!
ただ、他の人が乗り合わせないことや、自分の好きな時間に帰れるなど、融通が利くのでタクシーを利用する人もいます。
ただ、言葉が分からないと、ぼったくりにあったり、帰りの時間がうまく伝わらなかったり、ハプニングが起こることも…。
中国語を少し喋れる人の方が、交渉ややりとりができて安心です。
【電車を利用した場合】
電車の乗車時間は約70分。料金は6元ほどです。
とても安く利用はできますが、電車を利用する人も多く(地元の人は電車利用が多い)、椅子に座れないことが多いです。
椅子に座ろうと思うと、電車の出発時間のだいぶ前から待っていないといけないので、拘束される時間が長いですね…。
また、切符を買うのにも時間がかかり、予想していた電車に乗れなかったということもあり得ます。
それに駅から八達嶺長城まで15分ぐらい歩く必要があるのもマイナス点ですね。
【バスを利用した場合】
バスだと約1時間、料金は12元(交通カードを利用すると6元)で利用できます。
バスは満員になると次のバスが出発する仕組みで、乗車場所には何台も待機しています。
1時間ほどで行けるのと、八達嶺長城近くに降ろしてくれるのがいいと人気です。
このように、タクシーや電車を利用したときのデメリットを考えると、バスが一番オススメです。
時間がないから料金が高くでも効率よく回れるタクシーがいいというのなら別ですが、ある程度時間があるなら、万里の長城へはバスで移動してみてはいかかがでしょうか。
<万里の長城にバスで行く方法は?>
バス乗り場は、地下鉄「積水潭駅」にあります。
駅を出るとバスがたくさんありますが、万里の長城へ行くバスは「877番」と「919番」です。
駅の城壁にそって歩き、バスが止まっている徳勝門(乗車場所)を目指してください。
隣接している「877番」と「919番」の違いについて紹介していきますね。
【877番】
このバスはノンストップで万里の長城に行くバスで、約1時間で八達嶺長城の入り口に着きます。
バス乗り場に行くと、乗り込む乗客の人数に驚くことがありますが、意外と待ち時間はかからないので、列に並んで順番を待ちましょう。
椅子に座らなくてもいいという人は、立ったままでも乗せてくれますが、万里の長城へはかなりの山道を走ります。
くねくねした坂道の駆け上がるので、荒い運転手に合うと大変かもしれません…。
【919番】
このバスは、通常のローカルバスなので、万里の長城に行くまでに何ヶ所が停車し、1時間半ほどかけて登ります。
しかも八達嶺長城前に着くのではなく、近くのバス停「八達嶺」で降ろされます。
そこから無料のバス(000号線)が出ていて、それに乗って八達嶺長城前まで行く人がほとんどなので、周りの人についていくと問題なく進んでいけます。
ローカルな雰囲気を味わい人は、このバスを利用するのもいいですね。
<行くなら平日!週末は混雑して身動きが取れないことも>
世界から観光客が集まる万里の長城。
観光スポットがいくつかあり、人が少ないところに行くのも手ですが、やっぱりメインの八達嶺長城は見たいですよね。
平日でも人が多いと言われていますが、土日は身動きが取れないほど混雑することも…。
しかも私が行ったときは、警備員が人の多さに疲れ、一部を封鎖すると言い出し、さらにパニックに!
中国語の分かる友人と一緒に行っていたので、うまく回避することができましたが、言葉が分からないとなると大変だったなと思います。
観光客が怒っていても知らないふりをするのがスゴイところです…。
万里の長城へバスで行くなら、帰りの時間が決まっていると思うので、こんなハプニングが起こることも、予測しておいた方が安心ですよ。
それでも山の上にある、壮大な城壁を見ると、やっぱり感動してしまいます。
ゆっくり万里の長城を見て回りたいなら、平日を狙って行くようにしましょう。